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 片山伯耆流は戦国時代の武将、片山伯耆守久安を始祖とする武術である。  居合、剣術、体術等の総合武術で片山流とも称するが、現在まで伝わるのは居合のみ。  最近になって、書伝を基に失伝した腰廻等を起こしたのが「片山伯耆流柔術」。山口県岩国市のとある道場で数人の門下生が稽古をしている。
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 今週は片山伯耆流を数手やってみました。久々にやるとやっぱり細かいところを忘れてたりするもんですね。

 しかし、古流武術っていうものはうまくできてるもんです。究極のところ、一石二鳥どころか三鳥まで狙ってしまおうっていうものまでありますから。

 柔術の基本は「打」「極」「投」になりそうですが、その中でも、「極めて投げる」と言うのが多いですね。この理由は簡単で「自分がやられないようにして有利な位置を得る」ためです。

 例えば、柔道などはまさに「速さ」が命。本来、組み合ってゴソゴソやってる場合じゃありません。「組んでから投げる」ではなく「投げるのに組む」なんです。つまり、「投げる」という動作の中に「組む」という動作は入っているんです。

 どういうことかというと、例えば「背負い投げ」。差し手で相手の襟を取り、引き手で開いての袖を取ったら差し手側の足を踏み込み体を反転させて相手の懐に潜り込んで相手を腰に乗せ投げるということになります。この一連の動作をいかに素早く行うかがこの技の肝になるでしょう。

 組んでモタモタしてたら、蹴りがくるかもしれませんし、頭突きなんかがくるかもしれません。あるいは突きなんかがあるかもしれませんね。

 柔道の試合なんかで組んだままもみ合ってるのを当たり前に見ますが、これは「突き、蹴りはNGですよ」というルールがあるからです。もし、打突がOKなら迂闊に組んだりできませんよね。

 柔術では当然のように打突があります。それどころか、相手は武器を持ってたりするわけですから、まず、相手の動きを封じねばなりません。それが「極」。これがいかに重要なのかは言うまでもないことです。
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 演武会が終わったので稽古への参加者もずずいと減りましたが、今回はいわゆる「必殺技」の検証などやってみました。

 「必殺技」と言っても、マンガなどにでてくるような「奥義!なんちゃら拳!!」っていうものではありません。ここ最近、物騒な事件が続いていますから、そういったことに対処できる技はないものかと。

 最近の事件のトレンドは「刃物」。ナイフで切りつけただの刺しただのというケースが増えています。

 そこで、「ナイフで襲われたときに対処するための技」を探してみました。

 まずは、相手が刺してきた場合。

 やはり、基本通り「手裏に逃げる」のがいいようです。そこから出せる技となると...まあ、これはいくつかありますね。

 相手がナイフを振り回したら?

 これは相手の動きを読み切れるかどうかにかかってくるようです。

 そこで、一つ気がついたのですが、我々はある一定の法則が身についてしまっているということです。ナイフの場合、「突き」か「打ち下ろし」を前提に考えてしまうということですね。これは稽古のなかでそういう動きを常に取ってしまうからなのですが、実際、これは実戦に慣れた人の動きであって、一般向けではありません。

 そこで、「一般のケースではどのようにナイフを扱うのか?」を考えてみることに。

 やっぱり、振り回すのが一番多いのではないですかね?その動きにどう対応するか?

 結論から言いますと、ナイフで襲われたら逃げるのが一番ではないかと...
 連休に入っての水曜美ということで、稽古をするかどうか少し迷ったのですが、一応、やりました。

 久し振りに天神明進流です。

 ここのところ、不動智心流や、浅山一伝流などをやっていたので、ここは一つ片山伯耆流でもと思ったのですが、それ以上にここ最近天神明進流をやっていなかったので、ちょっと確認しておきたいことがあったわけです。

 古流武術の伝承というか保存の難しさは以前にも書いたかと思いますが、これが非常に難しいわけです。例えば、相手を倒すための動作をとっても、その人の個性が出てしまうため、同じ形で伝授されるとは限らないからです。

 ある人は、とにかく早く投げてしまおうとしるでしょう。別の人はゆっくりと投げるかもしれません。つまり、二人の人がこのように覚えてしまうと、どちらがオリジナルなのか分からなくなってしまいます。もちろん、どちらもオリジナルでない可能性もあるのです。

 そこで、次の人がその二人の動きを見ながら元の形を導こうとするかもしれません。でもそれがオリジナルになるとは限らないのです。

 これはある意味自然なことで、例えば、柔道をみれば分かるように背負い投げという技を見ても使う人により使うときの状況により様々な形があります。ときには「え?それが背負いなの?」って思うようなものもあります。

 つまり、基本形はおそらくほぼ同じものを持っているけれども、状況により形を変えて使っているのです。

 このように、武術の型は常に形を変える運命にあると言えます。これは古流武術も同じことです。それだけに、基本の型が大事です。いかに型をコピーできるか。

 古流武術の伝承はそこから始まるといってよいでしょう。
 少々ごぶさたぎみですが、先週も稽古はありまして、ここ最近は浅山一伝流をやってます。

 これがまた、なかなかに使えるというか、まあ実戦的というか、片山流や天神明進流に比べてやりやすいというか...

 イメージ的には柔道に近いかなあといった感じです。もちろん、まじめにやれば怪我をしてしまいそうなものですが、中にはある程度本気でやっても大丈夫そうなものもあるので、演武にはもってこいかなと思ってみたり。

 ところで、4月にはイタリアから稽古にくるそうなので、またいろいろな行事もとりおこないたいと考えております。

 もちろん柔術の方でも海外組に遅れをとるわけにはいきませんので、ぜひ都合のつく方は稽古にきてください。
 今週は寒かったですね。昼間から雪も降り、稽古を中止にしようかとも思ったのですが、夕方にはすっかり止んでいたため、予定どおり行いました。

 が、人が集まらなかったため柳生心眼流を主にやったのですが、昨年末に鞘を割ってしまったことをすっかり忘れていまして、急遽、下げ緒を巻き付け応急処置を。

 なにしろ、柔術でかなり手荒に扱っていましたので、刀身は曲がるしそろそろ居合用に一振り用意しておかねばならないかなと思ってはいたんですけどね。

 柔術でとなると高いものには手を出せないのですが、居合用となるとそう安いものを使うわけにもいかないそうで、それなりのものを求めると、やはりお値段もそれなりにするもんだからやはりなかなか手が出ないもんです。

 ただ、あれですね。寒い時には稽古などやるもんじゃないですね。人も集まりませんし。

 とはいえ、4月にはまたイタリアから団体で稽古にやってくるそうなので、みなさんもぼちぼち稽古には顔を出してください。
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